オペラ・ミュージカル・バレエ、様々な創作の大作がやって来る!

オペラ・ミュージカル・バレエ、様々な創作の大作がやって来る!

オペラ、ミュージカル、バレエなど多様なジャンルの純粋創作大作が次々と舞台に上がる。 今年初演される作品と、粘り強い人気で再公演される公演まで、海外大作に遅れをとらない手堅いストーリーと高い完成度を基に国内の観客との出会いを待っている。

 

△故キム・グァンソクの歌で構成された大型ミュージカル「あの日々」

25050_0-550248_82440

ミュージカル「あの日々」ポスター

 

「三十頃に」、「二等兵の手紙」、「愛したが」、「曇る秋空に手紙を書いて」等、故キム・グァンソクの珠玉のような歌26曲がちりばめられた大型ジュークボックス ミュージカル「あの日々」が4月4日に幕を上げる。

 

約40億ウォンの製作費が投入された「あの日々」は、創作ミュージカルの中では圧倒的に最も大きな規模を誇っている。 また、多数の創作ミュージカルに参加してきた演出家チャン・ユジョン、音楽監督チャン・ソヨン、舞台デザイナーパク・ドンウ、振付顧問オ・ジェイクなど、実力派スタッフらとユ・ジュンサン、オ・マンソクなど人気俳優が出演し、初演に対するプレッシャーを期待で満たしてくれる。

 

「あの日々」のチャン・ユジョンの演出については、去る製作発表会で「創作ジュークボックス ミュージカルが持つ胎生的限界を克服しようと、ストーリー展開に特に気を配り、すべての曲がストーリー構成とぴったり一致するように非常に悩んだ」としながら「故人の名曲の本質を損なわないように編曲し、「あの日々」が韓国の「マンマミーア」になれるように最善を尽くしている」と明らかにした。

 

「あの日々」は大統領府警護室が背景となっている。 大統領府警護員になった「ジョンハク」と、自由奔放な同期の「ムヨン」、身分の分からない「彼女」と大統領の娘「ハナ」、そして随行警護員「テシク」の隠された物語が1992年と2012年、20年の時空間を飛び越え舞台で繰り広げられる。

 

ミュージカル「あの日々」では「ジョンハク」役にユ・ジュンサン、オ・マンソク、カン・テウル、「ムヨン」役にチェ・ジェウン、チ・チャンウク、オ・ジョンヒョク、「彼女」役にバン・ジニ、キム・ジョンファ、「テシク」役にキム・サノ、キム・テヒョンなどが出演することになっており、6月30日までソウル、大学路(テハンノ)ミュージカル センター大講堂にて公演される。

 

チケット5万5000ウォン~9万9000ウォン。お問い合わせ(韓国:02-1577-3363)

 

△世界が認めた創作バレエ「沈清(シムチョン)」

25050_2-550751_63175

バレエ「沈清」中の、沈清と龍王のパ・ド・ドゥ/写真提供=ユニバーサル・バレエ

 

去る1986年に国立劇場で初演された後、世界的な賛辞を受けたユニバーサル・バレエの創作バレエ「沈清」が27年ぶりに国立劇場舞台に上がる。

 

両親のため献身する子供の「孝」思想を注いだ私たちの古典、「沈清伝」を土台に創られたバレエ「沈清」のダンサーは、伝統衣装を身に着けているが、作品のすべてのムーブメントは徹底的にクラシック・バレエの動作に基づいており、美しい調和を作り出すと評価されている。

 

今年公演される「沈清」は、新しい「沈清」の誕生であると一層期待を集めている。 ユニバーサル・バレエの看板スターであるファン・ヘミンとカン・イェナをはじめ、昨年ケネス・マクミランの「ロミオとジュリエット」の舞台でドラマチックな演技を披露し好評を受けたキム・ナウンと、ユニバーサル・バレエ初の外国人沈清ファン・モンインが舞台に立つ。

 

25050_3-550367_66072

バレエ「沈清」中の、 父娘対面のシーン/写真提供=ユニバーサル・バレエ

 

「沈清」は2011年のオマーン、米国、カナダ、台湾に続き、昨年ロシア、フランスで公演し絶賛を受け、韓国創作バレエの力を確認させてくれた作品だ。 特にオマーンではオペラハウス開館祝賀公演に招請され、世界的バレエ団であるアメリカンバレエシアター、マリインスキーバレエ団と並び舞台に立ち、公演3ヶ月前に全席完売という記録もつくった。 また、バレエの宗主国であるロシア・モスクワとフランス・パリに招請され、韓国バレエの逆輸出という成果を生んだりもした。

 

韓国の独創的な美しさを見せる「沈清」は、5月9日から12日まで国立劇場で公演される。

 

チケット1万ウォン~10万ウォン。お問い合わせ(070-7124-1737)

 

△ 100年待った創作オペラ「先駆者、島山(トサン) アン・チャンホ」

※島山(トサン)…「韓民族独立の父」として顕彰(けんしょう)されているアン・チャンホの号

25050_1-550367_21785

創作オペラ「先駆者、島山アン・チャンホ」練習場面/写真提供=興士団オペラ団

 

今年で創立100周年をむかえた興士団が、創立者アン・チャンホ先生の精神と業績を継承して行こうと製作した創作オペラ「先駆者、島山アン・チャンホ」が、来る5月に公演を控えている。

 

「先駆者、島山アン・チャンホ」は、文化体育観光部で5億ウォンの国庫を支援されて自らの製作費8500万ウォンが追加で投入された大型オペラだ。 オペラ演出の巨匠と称されるチャン・スドン ソウル オペラアンサンブル代表が演出を担当し、小説家イ・ナムジンの台本を、作曲家チェ・ヒョンソクが曲をつけた。

 

国内最上級の声楽家の出演も期待を高めている。 アン・チャンホ役にテナー イ・ドンミョン、キム・ジュワン、キム・ジョンヒョク、ケイコ役にソプラノキム・ジヒョン、イ・ジョンウン、テラウチ役にバリトン ヤン・ジンウォン、ヤン・ソクチン、サイガ役にテナー ヤン・インジュン、カン・ジョンウ、イトウ役にバリトン チェ・ガンジ、パク・キョンジュン、ササコ役にソプラノ パク・トンヒ、キム・ユミ、イ・スンマン役にバリトン イ・セヨンがキャスティングされた。 また、ヨ・ジャギョン指揮者がリードするプライムフィルハーモニックオーケストラの演奏とともに京畿オペラ合唱団の合唱にも出会うことができる。

 

「先駆者、島山アン・チャンホ」は、民族優先の信念を守っていった島山アン・チャンホの独立運動歴史に関する話を舞台化(3幕構成)し、来る5月10日から12日までソウル世宗(セジョン)文化会館大劇場で全4回にわたり公演される。

 

Asia Today

http://www.asiatoday.co.kr/news/view.asp?seq=790236