UBC イ・ドンタク「舞台を支配するオーラを放つプリンシパルになるのが夢です」

UBC イ・ドンタク「舞台を支配するオーラを放つプリンシパルになるのが夢です」


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△ユニバーサル・バレエ プリンシパル イ・ドンタク

「プリンシパルになった事実にまだ実感が湧きません。 いつかは観客を引き込みながらコールドバレエ(群舞)と舞台までをも支配するオーラを出せるようなプリンシパルになりたいです。」

 

ユニバーサル・バレエ(UBC)入団と同時に「ドン・キホーテ」の主役を勝ち取り、即座に次世代ダンサーに浮び上がったイ・ドンタク(25)が入団2年でプリンシパルに超高速で昇格した。 去る1日UBC練習室で「This is Modern」の練習真っ最中である彼に会った。

 

ユニバーサル・バレエ入団2年で成し遂げた、プリンシパル超高速昇格

 

仙和芸術高等学校、韓国芸術総合学校などエリート コースを踏み、「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「沈清(シムチョン)」「オネーギン」などの大作ですでに実力を認められたことからすると彼の昇格はさほど驚くべき事ではなかった。 その便りに最も驚いたのはイ・ドンタク自身であった。

 

「オネーギンの二回目の公演を終わらせた直後でした。ジュリア・ムーン団長が僕の肩をトントン叩きながら「おめでとう。バレエ団であなたをプリンシパルに昇格させることに決めたわ。」とおっしゃったのです。 全く考えてもみなかったことでびっくりしました。」

 

彼の表情と声からはその時の興奮と喜びがそのまま垣間みられた。 家族に便りを知らせると、ご両親が本当に誇らしく思われたという。

 

「お父さんがサッカーの審判をしているので僕にサッカー選手になるように願われていました。 しかし、バレエの大会で賞を受けたり才能があるというお言葉を頻繁に聞いていくうちに僕がバレエをするように積極的に後押ししてくれました。 浦項(ポハン)に住んでいるのですが最近も僕の公演がある日には必ず見にきてくれます。」

 

マイケル・ジャクソンを夢見た少年、バレエに目を開く

 

ご両親が元々バレエや芸術方面に関心があったかと尋ねると、すぐにイ・ドンタクは1秒の迷いもなしに「全然ないです」と答え気さくに笑った。

 

「幼い時はマイケル・ジャクソンを越えるダンサーになるのが夢でした。 小学校3年生の時同じクラスの女の子が脚を開脚する姿を見て、脚を大きく開ければマイケル・ジャクソンのようになるだろう」と思ったんです(笑)。その友達を通してバレエを知るようになり、その時からはまり始めました。」

 

だが、エリート イ・ドンタクにも思い悩む時間が訪れた。 「バレエを始めた後、僕には休みがありませんでした。 浦項(ポハン)ではまともに習うことができる条件の場所がなく、休みの時はソウルで授業を受けていたんです。 自分の誕生日が休みの期間中あるのですが、誕生日パーティーも一度できませんでした。 その時思春期でしたが友人と遊ぶ時間もなくて嫌でした。」

 

6年間習ったバレエを中学校3年生の時、やみくもにやめてしまい彷徨っていた時に、彼を再びバレエに導いたのはペ・ミラ仙和芸術高等学校の先生だった。

 

「小学校5年生の時、ペ先生にキャスティングされて「くるみ割り人形」のクララの弟役で公演に出たことがありました。 僕が悩んでいたその時にペ先生から連絡がきたのです。 ダメで元々でいいから仙和芸術高校の試験を受けてみなさいとおっしゃったんです。」

 

そのようにして彼は、仙和芸術高校と韓国芸術総合学校を経てUBCに入団し、コールド・バレエ、ドゥミ・ソリスト、ソリストを経てプリンシパルに上り詰めた。

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△カン・ミソン(左)とイ・ドンタク(右)の「オネーギン」公演場面。

 

最も愛着のある作品は「オネーギン」

 

今まで踊った作品の中で最も愛着がある作品は何かと尋ねると、すぐに彼は最近公演したばかりであるドラマ バレエ「オネーギン」を躊躇なしに挙げた。

 

「一番おもしろかったと同時に一番大変だった作品です。「オネーギン」は僕がそれまでしてきたクラシック・バレエとは次元が違った踊りだったんです。 まるでバレエを初めて習うようにすべての動作が新しく不慣れで、パ ド ドゥ(2人舞)がとりわけ長くて難しく、スランプを体験したりもしました。」

 

その上、韓国男性ダンサーの中で3番目にオネーギン役を任されることになり注目を浴びたので、そこから来る重圧感と圧迫感も大きかった。 初めての公演を控えて1時間ほどしか寝られないほどだった。

 

「だけど、どの作品よりも激しく練習しましたし、オネーギンというキャラクターに完全に入り込んで演技をしたのですごく愛着があります。 そして僕の憧れだったロベルト・ボッレの演技を直接見ることができたことも、自分にとっては途方もない幸運でした。 次に機会があるならば今回の公演で不足だった部分を補完して必ずもう一度挑戦したいです。 あとは「ラ・バヤデール」のソロルのような強い戦士の役も挑戦してみたいです。」

 

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△10月公演予定のユニバーサル・バレエの「This is Modern」メイン ポスターモデルとなったプリンシパル イ・ドンタク

 

新しい挑戦「This is Modern

 

イ・ドンタクはプリンシパル昇格を思う存分祝う暇もなく、来る10月公演予定である「This is Modern」の準備に取り組んでいる。 「モダン・バレエだからと言って無条件自由な踊りとは違います。 あらゆる動きと群舞、指の角度一つまでもきちんとしなければならないので、むしろもっと難しいです。 そうした点で今回の作品も新しい挑戦ということができます。」

 

クールでシャープな容貌、完ぺきに近いなめらかなスタイル、その上プリンシパルというタイトルまで持つことになったイ・ドンタクは、表面から見えるイメージとは違い、実際の性格は純粋な少年に近かった。 特にバレエに対する彼の無条件の愛情は、舞台の上の完璧なテクニックと演技を越えて、彼がプリンシパルとして作り出すそれ以上のパフォーマンスをより一層期待させる。

 

「バレエというのは本当に不思議なものです。 ある目標を定めてその水準までいくために努力してみると、その上にはまた違うものが続いてあるんです。 決まった型の中で踊る踊りですが、バレエのそのような「無限さ」が僕をずっと踊らせる気がします。」

 

 

【asia today】

http://www.asiatoday.co.kr/news/view.asp?seq=848709