ユニバーサル・バレエ輝く2人の「ジゼル」

ユニバーサル・バレエ輝く2人の「ジゼル」

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▲キム・チェリ(左)、キム・ジュウォン(右)

 

バレリーナ キム・ジュウォン 誠信(ソンシン)女子大 教授(36)は1997年初めて「ジゼル」を公演した。 踊り始めて18年目だが相変らず難しい。 他の作品は派手なテクニックを披露すれば注目を引くことができるが「ジゼル」は静寂な身振りに深い感情を表わさなければならない。 特に恋人アルブレヒトが裏切った衝撃で死んだジゼルがウィリー(幽霊)となった後の踊りが難しい。 魂なので空気のように軽く動きながらも悲しみが切実であるように染み出てこなければならない。

 

彼女は「幽霊なので重量感があってはならない。 息をすれば身体に動揺が来るので呼吸を長く持っていくのが大変だ。 その上、作品中に流れる感情線はとてつもなく豊富で激烈…」として苦悩を打ち明けた。 上体を45度傾けて生と死の境界に立っているようなジゼル ラインの代名詞である彼女が再び全幕バレエ「ジゼル」に帰ってくる。 2012年に韓国国立バレエ団プリンシパルを離れてから2年ぶりにユニバーサル・バレエ「ジゼル」の舞台に立つ。 15日午後7時ソウル芸術の殿堂でユニバーサル・バレエ プリンシパル イ・スンヒョンと呼吸を合わせる。

 

キム・ジュウォンは「フリーダンサーになって2年経った。 良い作品を経験できる機会だし、まだまだ学ぶべきことが多い。 新しい踊りという言語を習うことができて幸せだ」と所感を明らかにした。 16日午後8時に公演するユニバーサル・バレエ5年目のソリストキム・チェリ(24)も期待される。 昨年、膝十字靭帯を手術した後、リハビリ訓練を経た彼女にとっては初めのてジゼル公演だ。

 

キム・チェリは「男ならば軍隊免除を受ける程の大怪我だった。 他の人のアキレス腱を移植して私のものに作るのに時間がかかった。 膝を動かすことができないと筋肉がなくなって骨だけ残った。 再び太ってバレエの筋肉を作るまで途方もない忍耐が必要だった」と話した。

 

楽天的な性格のおかげで怪我もよく克服した彼女はジゼルにパワーを集中させている。 その効果は即座に現れた。

 

「永遠のジゼル」と呼ばれるジュリア・ムーン ユニバーサル・バレエ団長は彼女に対して「1幕狂乱のシーンでジゼル自身になった。 まだ若いにもかかわらず、心理変化の演技が驚くべき程で思わず引き込まれた。 ジゼルがキム・チェリの代表作になる」と絶賛した。 ジゼルは三種類の姿を見せなければならない。 純真で溌刺とした田舎娘、気が狂って死んでいく女性、凄然な幽霊などに変化する過程を完ぺきに消化するのが大変だ。 死んだ後にも愛を諦めきれずアルブレヒトを生かすために努力する献身的な女性でもある。 多様な内面を見せなければならないためバレリーナにとっては試験台のような作品だ。

 

キム・チェリは「狂っていきながらもバレエだからきれいに見えなければならない。 鏡を見てずっと研究中だ。 ウィリーは幽霊だが軽く踊ってはいけない。 劇中の雰囲気が重いためだ。 腕は軽いが足は重量感がなければならない」と説明した。

 

キム・ジュウォンは「真のプリマバレリーナを区分する作品だ。踊りに対して知れば知る程、気を遣うことが多くなって大変だ。もっと繊細で魂を込めて表現したい。 私には宿題のようなジゼル」と話した。

 

今回の「ジゼル」開幕公演は先月結婚式を挙げたユニバーサル・バレエ プリンシパル カン・ミソンとコンスタンチン・ノボショーロフ夫婦が引き受ける。

 

 

【毎日経済】

http://news.mk.co.kr/newsRead.php?year=2014&no=875273