私たちも「ドン・キホーテ」の恋人たちのように愛を実らせました

私たちも「ドン・キホーテ」の恋人たちのように愛を実らせました

[15日開幕するユニバーサル・バレエ「ドンキホーテ」カン・ミソン、コンスタンチン・ノボショーロフ夫婦]

 

2007年「くるみ割り人形」で呼吸合わせた後6年の恋愛の末、結婚

舞台ではお互いの中心となり、外では精力剤の面倒をみる最高のパートナー

 

 

昨年12月28日ユニバーサル・バレエ「くるみ割り人形」 カーテンコールで男性プリンシパル コンスタンチン・ノボショーロフ(29)が客席に向かって二回目の挨拶を終えて女性プリンシパルカン・ミソン(31)の前にひざまずいた。 指輪を差し出した。 二人は2008年からのカップル。カン・ミソンはバレエ団の先輩だ。彼女は同僚ダンサー、スタッフにも秘密に準備したサプライズロポーズに驚いて涙を流して指輪を受け取った。

 

このバレエ夫婦が来る15~17日ソウル、チュンムアートホール開館10周年招請作「ドン・キホーテ」に男女の主人公として立つ。 去る5月に結婚した以後「ジゼル」に続く二回目の舞台だ。

 

2014080603729_0

▲バレエ「ドン・キホーテ」を練習中であるプリンシパル カン・ミソンとコンスタンチン・ノボショーロフ夫婦/ユニバーサル・バレエ提供

 

先月31日ユニバーサルアートセンター練習室で会った二人は「先週、休暇の時コンチャ(コンスタンチン)の故郷ロシアで知り合いを迎えて小さい結婚式をまた挙げた」とした。「カーテンコールで男性ダンサーが女性ダンサーにひざまずいて手の甲にキスをする場合が多いです。 私もそれだと思って両手を差し出したんですがコンチャの手に指輪が美しく光っていました。 驚いてうれしくて色々な感情が入り乱れて涙が出ました。」(カン・ミソン)

 

二人は2004年にバレエ団の先・後輩として初めて会った。 十九才の時、話も通じない韓国にきてプリンシパルを夢見て練習するノボショーロフをカン・ミソンがつつましく面倒を見た。 練習が長くなればジャージャー麺の出前を頼んで話を交わした。「あの時はジャージャー麺を本当にたくさん食べたと思います」としてカン・ミソンが笑った。

 

2007年「くるみ割り人形」で主役パートナーとして呼吸を合わせ愛が芽生えた。ノボショーロフは「ミソンと結婚したかった。そうすれば、いつも一緒に居て見守って大切にすることができると思った」とした。カン・ミソンも口添えした。「コンチャが食事を抜けば保養食も作って紅参も用意しました。 男性ダンサーは女性ダンサーをしっかりと持ち上げなければならないんだから頑張れと言いました」

 

「ドン・キホーテ」は若い男女の愛と試練、ハッピーエンドにつながる喜劇バレエの代表作だ。 居酒屋娘キトリと貧しい理髪師バジルは互いに愛し合うがキトリの父ロレンソは娘をまぬけな金持ちがマーシュに嫁がせようとする。 その時とんでもない騎士ドン・キホーテが現れて二人の愛を守って風車に向かって突進する。

 

2014080603729_1

▲バレエ「ドン・キホーテ」3幕のカン・ミソンとノボショーロフ/ユニバーサル・バレエ提供

 

 

地中海沿岸の暖かい色感と活気いっぱいの舞台、愉快溌刺とした人物がどたばたハプニングを起こして広げられる踊りが客席をひきつける。カン・ミソンが挙げた「ドン・キホーテ」名場面は1幕でバジルがキトリを片手で高く上げたまま永らく音楽に乗る大きなシーンだ。「練習の時にいくら完ぺきでも舞台では中心軸が歪むことがあります。 呼吸のよく合うパートナーはその歪みまで感知して相手を捉えて踊りを導いて行きます。」カン・ミソンは「筋肉が固まってしまったりコンディションが沈めば、一緒にワインを飲んで心の中をすべて話して翌日さわやかに踊りに行く」とした。ノボショーロフが付け加えた。「恋愛初期には争えば声も張り上げました。いつからかは気持ちが解ける時まで待ちましたよ。 結婚すると戦うことが最初からなくなりました。」

 

前公演よりよくすることが彼らの目標だ。 「『この前はパッセ動作が上手だったから今回も気楽なパッセをしなくちゃ』みたいな姿勢は嫌いです。」(ノボショーロフ)カン・ミソンは「時間がかかってもさらに大変な動作、さらに美しい動きを考えて練習してこそ、私も生きてバレエも生きる」と相槌を打った。

 

 

【朝鮮日報】

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/08/06/2014080603833.html