ユニバーサル・バレエ「ラ・バヤデール」の主人公、ホン・ヒャンギ、キム・チェリ

ユニバーサル・バレエ「ラ・バヤデール」の主人公、ホン・ヒャンギ、キム・チェリ


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▲ソウルのユニバーサル・バレエで会ったホン・ヒャンギ(右)とキム・チェリ(左)[イ・チュンウ記者]

スイスのローザンヌ・コンクールに入賞したバレリーナ達の未来はバラ色だった。しかし、舞台でいざ花を咲かせようとするその瞬間に絶望が襲った。ユニバーサル・バレエのソリスト、ホン・ヒャンギさん(26)は、2011年に入団6ヵ月にして足首を負傷した。骨のかけらを除去し、靭帯を強くする手術を終えた彼女は、6ヵ月間の治療・リハビリを受けた。

去る12日、ソウルのユニバーサル・アートセンターで会ったホン・ヒャンギさんは、”何もお見せできないまま落ち込んでしまいました。 その時はストレスをあまりにも沢山受けて死にそうでした。スランプがとてもひどくて、舞台に戻るのをやめようかとも考え悩みました。”と、苦しい記憶を振り返った。

ユニバーサル・バレエのソリスト、キム・チェリさん(25)も2013年に、スポットライトを浴びていた絶頂の入団4年目に膝の十字靭帯を負傷した。致命的な怪我で回復するのに 1年以上かかった。

キム・チェリさんは、”バレエ ‘白鳥の湖’ の舞台リハーサル中に怪我をしました。’沈清’ の練習と重なり、筋肉の状態がかなり良くありませんでした。意欲に溢れていて身体のケアをよくせず不祥事が起きてしまった。リハビリの間は大丈夫でしたが、復帰後すぐ踊ろうとしたらもっと大変でした。心のリハビリの方ができてなくて”と打ち明けた。 怪我がターニングポイントになった。バレエがより切実になり踊りが深くなった。舞台に対する姿勢もやはり決意に満ちている。

ホン・ヒャンギさんは、”どん底を経験した後はバレエをもっと愛するようになりました。バレエにだけ深く入り込み、他の趣味生活を全然やらなくてニックネームも、’バレリーナ・ホン’になりました”と話した。

キム・チェリさんは、”いろんなことを考えるようになり、自分の身体についてもっとよくわかるようになりました。以前は順序を覚えれば終わりでしたが、今は動作についてさらに研究します。紅参やうなぎのエキスなど力の出る食べ物にも執着します。マッサージと超音波の器具も沢山買いました。一体どこまで気遣わなければいけないのか…”と笑った。

長いスランプを踊りで昇華させた二人が、バレエ「ラ・バヤデール」でインドの舞姫、ニキヤ役に初めてキャスティングされた。寺院で踊る女性として、身分を超えて戦士ソロルと恋に落ちるが裏切られる。年齢に比べ成熟した踊りを踊る二人に似合う役どころだ。

ホン・ヒャンギさんは、”官能的でありながらも聖なる姿を同時に見せなければならないので負担ですが、もっと欲が出ます。”と、意欲を見せた。

キム・チェリさんは、”大変な大作なので、身体が慣れるには多くのエネルギーが必要です。”と話した。

ユニバーサル・バレエが1999年に国内初演した「ラ・バヤデール」は、出演陣150名と衣装 400着以上が投入されるブロックバスター・バレエ。「白鳥の湖」より2倍の多さのダンサーが踊る。華やかな舞台上で、ニキヤは神への敬拝と恋人への愛、そして死と悲恋へと感情線を移しながらヤイロチョウのような魅力を見せなければならない。

キム・チェリさんは、”神に選ばれた舞姫としての誇りと、愛する男性の前で限りなくか弱い女性を同時に表現するのが本当に難しい”と打ち明けた。

ホン・ヒャンギさんは、”舞台で一人、ぽつんと悲劇を踊っても適応できなかった。彼に裏切られたと考えたら感情移入できた”と話した。

お腹と腰のラインがそのまま表れる衣装も難関だ。上体を起こしたり足を上げるなどの腹筋運動に神経を使わなければならない。エネルギー消耗の多い作品であるためダイエットをすることはできない。

ホン・ヒャンギさんは、”むしろこの作品を練習しながら朝食をよく食べ始めました。1幕で 2分だけ踊っても汗がすごく流れます。身体をSラインにねじったままバレエの動作をしていたらカロリー消費量が多くなりました。牛肉と卵などタンパク質を食べて、筋肉を作るのに集中しています”と説明した。

神へ向かって掌を上にして上げる動作など、他のバレエでは見られない振りも多い。

キム・チェリさんは、”他のバレエ作品よりも胸をより開かなければならず、動作も大きいです。Sラインに身体をかなり折るので中心を保つのが難しいのに、照明まで受けるとさらに眩暈がします。悲しい感情を維持しながらバランスを取るのがカギ”であると説明した。

今回の関門を無事に通過したら、二人は新しい作品に挑戦したい。ホン・ヒャンギさんは「白鳥の湖」とジゼル、キム・チェリさんは「オネーギン」と「ロミオとジュリエット」の主人公を夢見ている。公演は27日~11月 1日 ソウル・芸術の殿堂オペラ劇場。 070-7124-1737 [チョン・ジヒョン記者]

[毎日経済]

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