40歳目前のバレリーナ、さらなる高みへと飛翔

40歳目前のバレリーナ、さらなる高みへと飛翔

「引退がいつなのかは自分でもわかりません。 でも、私の年齢の代で今後何をしなければならないのか悩むことはとても自然なことなんです。 引退後にやることを考えて見たら、現実に甘んじるよりは、若いうちにもう一つの夢を追うのことが自分に合っていると思いました。」

 

ユニバーサル・バレエのプリンシパル カン・イェナ(39)が、世に新しい挑戦状を差し出した。バレリーナとしての人生も簡単なものではないが、同時にダンスウェア事業にも飛び込んだ。 先月初めにスタートした「イェナライン」は、彼女にとって新しい人生のスタートを準備する過程だ。最近は今までにもまして忙しい。 事業と共に8日から始めるユニバーサル・バレエの「白鳥の湖」公演のため、ぎっしりと練習日程まで組まなければならないカン・イェナ。『一に健康、二にも健康』と覚悟を固めた彼女に、ソウル広津区のユニバーサル・バレエで会うことができた。

 

「事業を並行すると時間配分が上手でなければならないですね。朝の日課が早くなりました。いつも一番早く来る団員の中の一人でしたが、1時間さらに早く起きて8時まで業務を行い、練習してきて夕方まで仕事をするので、一日が長くなりましたよ。 事業は無から有を創造することなのですね。」

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ダンスウェア事業家として人生の第2幕を準備しているユニバーサル・バレエ プリンシパル カン・イェナさん[キム・ミョンソプ記者]

 

昨年3月からダンスウェア事業を準備し始め、ブランドを作り足場を固めるまで1年という歳月がかかった。 商標登録をしてサンプルを製作するのに8ヶ月、デザインから調達・製作・販売まで彼女の手を経ていないところはない。

 

「東大門で生地を選ぶところから注文、包装まで私の手が届いていないところはありません。 試行錯誤もたくさんありました。」

 

衣装製作についてよく知らなければならないため昨年は4ヶ月間ミシン技術も習った。 市場の商人らにもまれながら直接自身のブランドを作っていった。 そして彼女が自ら考案した17点のデザイン中、ダンスウェア3点のライン、女性用レギンスとウォーマー、男性用タイツとウォーマーなど8点をまず発売した。 ハングルの名前を付けたくて「ハンオッケ(ワンショルダー)ライン」「ホピ(ヒョウ柄)ライン」「 ディディム(踏み足)ライン」等と名付けた。

 

ところで、なぜダンスウェア事業だったのか。「ダンスウェアは、ダンサーにとって第2の皮膚のようなもの」と言う彼女の話から答えを探すことができた。 26年間バレリーナとして経験済みの残念だった点が、今彼女のダンスウェアに生かされているということだ。 実際にダンサー達が、舞台衣装よりもはるかに多く着るのがダンスウェアである。 不便なデザインのウェアは、練習にも邪魔になる。

 

「美しいダンスウェアや新しいダンスウェアを着れば気分転換にもなってリハーサルもうまく行くんです。 欠点が多いウェアを着ているとリハーサルを早く終わらせたくなってしまう。 些細なことですが、気分の変化が練習を左右します。 気持ち良く練習できるダンスウェアを作りたかったんです。」

 

既存のダンスウェアにはなかった柄や色など、新しいデザインのダンスウェアを製作すれば隙間市場があると考える彼女が追求する衣装のコンセプトは、舞台衣装と練習着の中間地点を探すということだ。身体の露出が激しい練習着の短所も補完しながら、自然な雑誌などの撮影も可能なデザインを構想した。指導者の道を行けとのご両親の勧めにも、彼女は頑固に事業に固執した。 周囲の人々も彼女の情熱に力を与えている。「白鳥の湖」の白鳥としては最後かも知れない。だが「沈清(シムチョン)」「オネーギン」等のキャスティングが予定されていて今年は忙しい一年だ。

 

「楽な道が常に正しいと限らないでしょう。 常に挑戦しなくちゃです」というカン・イェナは、いつのまにか事業の次のステップを考える起業家の姿に変貌していた。

<HERALD経済>

http://news.heraldcorp.com/view.php?ud=20130305000288&md=20130306003538_AN