“くるみ割り人形”主役デビュー…これでようやくスター?”  [インタビュー] “くるみ割り人形”主役チェ・ヨンギュ、キム・ヒソン

“くるみ割り人形”主役デビュー…これでようやくスター?” [インタビュー] “くるみ割り人形”主役チェ・ヨンギュ、キム・ヒソン


12月は国内のバレエ団において、“くるみ割り人形”シーズンだ。長くても五日間くらいで公演が終わる他の作品と違い、“くるみ割り人形”は早ければ11月末に地方を始め、1ヶ月間ずっと公演を継続する。ダンサーの間ではこの作品の舞台に立つのを“くるみ割る”と別に呼ぶほどだ。国立、ユニバーサル、ソウルバレエシアターなど各バレエ団の重要なレパートリーとして、新人のダンサーの主役の登竜門の役割も果たしてきた。

今年もこの作品を通じて主役デビューを控えたダンサーがいる。国立バレエ団の末っ子、キム・ヒソン(24)、オランダ国立バレエ団首席ダンサー、チェ・ヨンギュ(25)だ。2011年に韓国芸術総合学校卒業後、すぐにオランダに発ったチェ・ヨンギュは今回の舞台を通じて国内初めての全幕公演に出演する。

「中学生のだった頃なので2000年代初期のことでしょうか。くるみ割り人形を壊してしまうフリッツの役を受け持ちましたが、その時クララ、くるみ王子がユニバーサルバレエのファン・ヘミン、オム・ジェヨン先輩でした。」

チェ・ヨンギュは3日、韓国日報との電話インタビューで「そのとき私は、『自分はいつあのように踊れるだろうか』と考えましたが、彼らと同じように舞台に立つことになった」と話し、「公演のことを考えただけでもときめく」と続けた。 小学校1学年の時に姉がきっかけでバレエを始めたチェ・ヨンギュは、2006年ブルガリア ヴァルナ国際バレエコンクール男子ジュニア部門で銀賞、2007年ウィーン コンクール ジュニア1位に輝くなど、“バレエの神童”と呼ばれた。東洋的な顔立ち、身長180㎝で身体条件は特別ではないけれど、突出した技量のために彼の踊りを一度見ればファンになるというのが、バレエ関係者たちの一貫した評価だ。

今年の初めオランダ国立バレエ団の“くるみ割り人形”で主役である王子役を引き受けた後、入団4年6ヶ月ぶりに首席ダンサーに抜擢された。 この1年間の変化で「ひとまずパートナーが主役級に皆昇進した」として「バレエではパートナリング(女性ダンサー持ち上げる動作)が重要なのでパートナーが変わって踊り自体が変わった」と話した。

チェ・ヨンギュは20,21日ユニバーサルバレエ“くるみ割り人形”でソリスト、 ホン・ヒャンギ(27)とペアで出演。ソナ芸術学校中等部から、韓国芸術総合学校まで10年間、呼吸を合わせて踊ってきた間柄で、大学生だった2009年、フィンランドのヘルシンキ バレエコンクールを共に準備して臨んだが、2人ともコンクール5日前に負傷して、夢をあきらめなければならなかった。「私は交通事故で膝靭帯破裂、足骨折を経験しましたが、不思議に同じ時間ヒャンギ姉さんは練習して足を怪我していました。偶然ならばおもしろい偶然でしょう。」プロデビュー後に韓国の舞台に立つのは今回が初めてだ。同僚のダンサーであるホン・ヒャンギに対して彼は「教科書のように正確に踊るのでパートナリングしやすい相手」と話した。「“くるみ割り人形”は今まで磨きあげた技量を見せることができる作品です。 クラシックバレエ特有の優雅な姿をお見せするつもりです。」

i-1
▲国立バレエ団「くるみ割り人形」で主役デビューするキム・ヒソン。群舞よりソロ配役で優れた技量を披露する。シンサンスン選任記者 ssshin@hankookilbo.com

国立バレエ団のキム・ヒソンは、チェ・ヨンギュが出場をあきらめたヘルシンキ バレエコンクールで今年、女子シニア部門で優勝して注目されていた。優勝は韓国人で初めてだ。 先月28日瑞草洞(ソチョドン)国立バレエ団の練習室で会ったキム・ヒソンは、「小さい背丈に加えて、テクニックが不足だと考えて、毎日のように練習したのが役に立ちました」と話した。上半期全幕公演を消化して、別にコンクールの準備をした彼女はこの頃も公演が終わった後一日置いて、すぐに練習を開始する程練習の虫だ。

身長はダンサーの中では低くめの156㎝で、群舞では目立つけれど、「全体的なバランスが良くて、特に音楽性が卓越している」(カン・スジン芸術監督)と高く評価している。それでも昨年11月、国立バレエ団に入団して現在のコールドバレエ(群舞)に団員として活動中である彼女が今年“くるみ割り人形”で主役を任されたのは稀に見る大抜擢だ。 昨年は1幕の群舞で出演した“雪のワルツ”にキャスティングされた。

キム・ヒソンは「キャスティングされたという喜びより『全幕主役を乗り切ることができるだろうか』という不安感のほうが大きかった」と話、「この前の地方公演で、1時間余りに縮約した“くるみ割り人形”で主役を演じてみて自信を得た」と話した。 20日パク・ジョンソクと共に主役で舞台に立つ。

2006年から国立バレエ団で王子役を引き受けた首席ダンサー、イ・ヨンチョルが課外教師を名乗り出た。パートナーと2人で踊る時の要領をはじめとして、人物の心理を効果的に表わす方法など10年間のノウハウを伝授しているという。 キム・ヒソンは「純粋で幼い少女の姿を子供の見解で表現する」と抱負を明らかにした。 (02)587-6181

イ・ユンジュ記者misslee@hankookilbo.com

【韓国日報】
http://www.hankookilbo.com/v/b4993c9f4a5343c0911fd05fd394a55a