中東へ行く「バレエ春香」…長袖を着て、酒瓶はおいて

中東へ行く「バレエ春香」…長袖を着て、酒瓶はおいて

イスラム教の慣習を考慮し、場面を一部修正

(ソウル=連合ニュース) キム・ジョンウン記者= 韓国の古典文学 「春香(チュニャン)伝」バレエとして再誕生させたユニバーサル・バレエの創作品 「バレエ春香」が中東へ行く。 

「バレエ春香」は、春香伝をチャイコフスキーの音楽にのせて、バレエとして表現した作品で、4月16∼17日にオマーン・ロイヤル・オペラハウスにて招聘公演を行う。

今回の招聘公演では中東地域の特殊性を考慮して、場面の一部を修正した「オマーン版」を携えていく。衣装における露出は減らし、男女が愛を交わす場面も覆う。

ソウル公演では菖蒲湯で髪を洗う場面と、ビョン官吏が妓生(キーセン;芸者)達と飲酒・歌舞を楽しむ場面で、女性ダンサーが肩を出したりシースルーの半透明袖なしチョゴリを着ていた。

だが、オマーンでは長袖のチョゴリを揃えて着る。この場面のために約30着のチョゴリを新たに製作した。 

Chunhyang_Seoul

春香(チュニャン)と夢龍(モンリョン)のパ・ド・ドゥ(2人舞)でも、服を脱がせる場面を長い帳を設置して覆う。

オマーンはイスラム教国家で、宗教的な慣習上、露出をはばかる。一部のホテルやレストランでは、ショートパンツと露出の激しい服装をした人は出入りを禁止することもある。

飲酒も不法なので、ビョン官吏が酒瓶を持って出てくる部分も修正した。

ユニバーサル・バレエの関係者によると「招請者側の丁重な要請があり、オマーン版が誕生することとなった」とのことで、「地域の特殊性を考慮し、小さな変化を施した」と話した。

 

[連合ニュース]

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2015/04/10/0200000000AKR20150410137100005.HTML?input=1195ml