【レビュー】ロベルト・ボッレ- ソ・ヒ(Hee Seo)幻想的なバレエカップルの誕生

【レビュー】ロベルト・ボッレ- ソ・ヒ(Hee Seo)幻想的なバレエカップルの誕生


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「オネーギン」3幕で切実に演技するタチヤーナ(ソ・ヒ・左)とオネーギン(ロベルト・ボッレ・右)ユニバーサル・バレエ提供

 

7日ソウル、瑞草洞(ソチョドン)芸術の殿堂オペラ劇場の舞台で繰り広げられたユニバーサル・バレエの「オネーギン」は、世紀のバレエカップル誕生を予告した。 この作品の主役に招聘された米国アメリカンバレエシアターの2人のプリンシパル ロベルト・ボッレ(38)とソ・ヒ(Hee Seo)(26)は、完璧に近いテクニック、過剰でも不足でもない哀切な感性の演技を披露した。 彼らの踊りは、観客の心深を浄化するカタルシスそのものであった。

 

1幕プレイボーイである貴族の青年オネーギンと夢の中で愛を分かち合うタチヤーナ。 鏡の中から飛び出してきたオネーギンは情熱的にタチヤーナを愛する。 ソ・ヒの空を横切る「ロン・ド・ジャンブ」(脚で空中に円を描く動作)は、ボッレの柔軟な腰力を動力に、誰よりも素早く鋭敏であった。 ボッレが片腕で高くソ・ヒを持ち上げた時見せたバランスは、あたかも一人の身体が動くように見え驚異的だった。 二人の呼吸は一点の曇りもなく完璧だった。

 

ヒロインの相反した性格が浮び上がる「ジゼル」「白鳥の湖」とは違い、ドラマバレエ「オネーギン」では男女の主人公共に反転した演技をする。 歳月が流れて純真な田舎娘タチヤーナが社会的地位の前に感情をコントロールすることのできる公爵夫人に、傲慢だったオネーギンは悔恨にくれた目つきの老紳士となった。

 

3幕クライマックスでのパドドゥは、切なさの絶頂であった。 両腕で円を作りソ・ヒを撫でて床に倒れるボッレは、空気中に消えていく煙のようであり、拒もうとしながらも胸が張り裂け全身でボッレを抱きしめてしまうソ・ヒは、露のようであった。結局愛をあきらめなければならない二人の主人公の絶叫する名演技でフィナーレを飾った。

 

2009年、2011年版に比べ、より一層華やかなキャスティングで完成度を加えた「オネーギン」は、これでユニバーサル・バレエの代表レパートリーとなった。 特に今回の舞台は群舞のシーンを強化して安定した演出を見せてくれた。 1幕で舞台を横切って一列で「グラン・ジュテ」(大きく開脚して飛ぶ動作)をする場面や、3幕舞踏会でのワルツの群舞は一品であった。

 

録音でないオーケストラの実演(ミハイル・グラノフスキー指揮・江南(カンナム)シンフォニー)も一役買った。 振りつけ当時チャイコフスキーのオペラ音楽を果敢に拒否し、バレエにより似つかわしいチャイコフスキーの他の曲を選んだ振付家ジョン・クランコの卓越した選択は、ほぼ半世紀が過ぎた今日、韓国の舞台で世紀のカップルと共により一層光を放った。

 

【東亜日報】

http://news.donga.com/3/all/20130709/56353711/1