バレエを愛するようになる「白鳥の湖」

バレエを愛するようになる「白鳥の湖」

 

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バレエの代名詞「白鳥の湖」は一年に数回舞台がある程大衆に人気がある作品だ。 2013年最初の”白鳥”はユニバーサル・バレエのダンサー達が占めた。 果たしてユニバーサル・バレエの「白鳥の湖」はどんな新しい魅力で観客らと疎通するだろうか?彼らは変わりない古典の力を見せることができるだろうか?

 

ユニバーサル・バレエの公演の特徴はジュリア・ムーン団長の作品解説を聞くことができるという点だ。 彼女はパンフレットでは扱うことができない振付けの繊細な説明まで加えながら公演をより一層豊かにしてくれる。 多様な年齢層の観客、バレエに対するそれぞれ違う理解水準を考慮した団長の細心な配慮は、バレエ入門者の心を安らかにさせる。

 

ジュリア・ムーン団長が説明したように、バレエ「白鳥の湖」が今の名声を得ることができた背景には1895年マリインスキーバージョンの振付けのお陰がある。 1877年初演当時には憎い鴨扱いを受けた「白鳥の湖」が、マリインスキー・バレエによって最高の作品に生まれ変わったのだ。

 

バレエ愛好家の立場で今回の公演が持つ妙味は、去年公演をリリースしたマリインスキーバージョンとユニバーサル・バレエを比較して見ることができたという点だ。 今回のユニバーサル・バレエの公演はマリインスキー・バレエと比べても遜色がないほど完璧な群舞と高難易度のバレエ動作をよく表現していた。

 

まず二つのバレエ団の公演を比較する最も容易な方法は、公演ポスターの比較だ。マリインスキー・バレエは4人のバレリーナの節度あるポーズでポスターを飾った。 このバレエ団の観戦ポイントはまさに群舞であることを示している。 これと比較して、ユニバーサル・バレエは1人のバレリーナに注目する。 すなわち作品の観戦ポイントが1人2役を消化するバレリーナの感情線と激情的な振付けの変化に中心を置いているということだ。

 

2つのバレエ団が見せるように「白鳥の湖」は一寸の誤差や乱れない完璧な群舞と、1人2役のバレリーナが表現する感情線をどれくらい感動的に導くかがカギである作品だ。 ここに一つさらに付け加えようとするなら白鳥を愛した王子の演技だ。 去る10日の公演で「ジークフリート王子」役を担った「イ・スンヒョン」は格別な魅力で観客の視線をひきつけた。 彼の身振りと表情は純粋な少年の感じを与えたが既存王子役を担ったバレリーナと違った新鮮さを見せたのが印象深かった。

 

ユニバーサル・バレエは計6回公演に6つのキャスティングで進行し話題を集めた。 このような野心に充ちたキャスティングのおかげで、ユニバーサル・バレエ所属ダンサーを多様に会ってみることができるという長所があった。 しかし去る10日公演には主役プリンシパル「コンスタンチン・ノヴォショーロフ」の負傷で彼の演技を見ることができなかったのが心残りである。

 

変わりない古典の力を見せたユニバーサル・バレエの「白鳥の湖」。 常に新しいことに挑戦し、美の極致を提供するユニバーサル・バレエの次の作品にも大きく期待したい。

 <The dailynews>

http://www.thedailynews.co.kr/sub_read.html?uid=18451