「26年のトウシューズと決別…Temple Stay、NY旅行を準備」

「26年のトウシューズと決別…Temple Stay、NY旅行を準備」

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国内バレエ舞台の長女は、フィナーレ舞台のカーテンコールの際に結局涙を見せてしまった。 ソウル芸術の殿堂オペラ劇場にて13日に行われたユニバーサル・バレエの「オネーギン」は、計10回公演の最終舞台であり、バレエ団のプリンシパル カン・イェナ(38)氏の引退舞台であった。

 

公演直前に解説者ジュリア・ムーン ユニバーサル・バレエ団長が「カン・イェナの告別舞台」と紹介し声を湿らせた。この日1300人余りの観客は2時間余りの公演中ずっとヒロイン「タチヤーナ」を演技するスターバレリーナの跳躍と身振りに熱烈なスタンディングオベーションを送った。 カーテンコールが30余分間10回あまり続き、最後の挨拶をするカン氏の感慨深い表情と動作に観客も目頭を熱くした。

 

「『オネーギン』の最後、嗚咽する場面では引退舞台だからとわんわん泣きたくはありませんでした。 バレエをしている時は引退するということは完全に忘れていました。 ですが公演が終わってパートナーのヒョンジュンが「イェナ姉さん、光栄でした」という言葉に思わず….」

 

カン氏は14日の電話インタビューで「公演自体は震えることなく普段どおりであった」としつつも「公演直前に度々こぼれ落ちる涙を止めるのに努めた」と打ち明けた。

 

舞台の裏で体をほぐしていると団員たちが一人二人ずつプレゼントを渡しに来てくれては抱き合ったり、ムーン団長が解説の時「カン・イェナの引退舞台」と伝える声が震えているのを聞くなど瞬間瞬間に、どっと感情が溢れてきたということだ。

 

26年間毎日履いたトウシューズと決別する彼女は「人生の1幕の幕を下ろし、私自身を振り返ってみる意味でテムプルステイ(韓国の伝統寺院に滞在しながら寺院の日常生活を体験して韓国仏教の伝統文化と修行精神を体験してみることの意)とニューヨークへの旅行を準備中」と明らかにした。

 

「今まで激しくバレエをやりながら自分を駆り立てることばかりしてたんですね。 静かな山寺でテムプルステイをしながら静寂の中で内面の声に耳を傾ける時間を持つつもりです。」彼女はまた、秋にはアメリカンバレエシアター(1998~2004年)時代、花咲ける時期を送ったニューヨークに行って過去の友人に会う計画だと話してくれた。

 

「バレエを突然止めてしまうと身体が痛くて背も縮むそうです。 体をほぐす程度にバレエの動作を少しずつしながら徐々に減らさなければならないですね。 運動量も減るのでダイエットにも気を遣わなければと思っています。」

 

カン氏は1988年に仙和芸術中学校に入学した後、バレエダンサーとして多くの「最初」を記録したバレエ界のスターである。 14才の時英国ロイヤルバレエ学校に留学し、ロシア キーロフバレエ団および米国アメリカンバレエシアターに入団した韓国人第1号だ。 彼女は熾烈なバレエ人生に終止符を打ち、ダンスウェア「イェナライン」ブランドのダンスウェアビジネスで第2の人生を始める。

【文化日報】

http://www.munhwa.com/news/view.html?no=2013071601032530048005