バレエ界有望の「双葉カップル」登場

バレエ界有望の「双葉カップル」登場

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正式入団の前にユニバーサル・バレエの「くるみ割り人形」で主役を演じたキム・テソク(左)、シム・ヒョンヒ(右)ユニバーサル・バレエ提供

 

バレエ界に有望な「双葉」が現れた。 プロ バレエ団に正式入団する前に主役を配され華やかに登場したシム・ヒョンヒ(21)とキム・テソク(23)だ。 彼らは韓国芸術総合学校舞踊院の先輩後輩の間柄で、先月フランスの グラース国際バレエコンクールに出場し大賞を獲得した実力派たちだ。

 

二人のダンサーは年末代表レパートリーであるユニバーサル・バレエ(UBC)の「くるみ割り人形」(20~31日ソウル陵洞のユニバーサル・アートセンター)で、それぞれクララとくるみの王子役でプロ舞台にデビューする。 先日ソウルのUBCで彼らに会った。

 

「学校では基本に忠実であることを願われるが、プロのバレエ団ではしっかりとした基本技は当然のことなのですね。 最近、くるみ割り人形の練習をしながら、スケッチが終わった絵に多彩な色づけをするような気分です。」(シム・ヒョンヒ)

 

「プロの世界は堅い覚悟であるように思います。 今まで自ら未熟だと感じていたので母に私の公演をあまり見せませんでした。 今回は母と友人を直接招待しました。 責任感とときめきを同時に感じます。」(キム・テソク)

 

シム・ヒョンヒは、舞踊院でコンクールに出場する男性ダンサーならば誰でも欲しがるパートナーであった。 技量を100%正確に見せながら豊かな感性まで適材適所に表現することのできるバレリーナであるためだ。 キム・テソクはグラース国際コンクールを準備しながらシム・ヒョンヒにパートナーになってほしいと提案した。 キム・テソクは184cm、シム・ヒョンヒは164cmで見た目もちょうど良かった。

 

このカップルはコンクールで最高の結果を得て、その縁がUBC入団につながった。 シム・ヒョンヒは来年初めに韓国芸術総合学校を卒業した後にバレエ団に入団、キム・テソクは2015年に学業を終えた後に入団することにした。 UBCは「よく合うパートナーを見つけることがバレエの鍵であるが、二人は着実に呼吸を合わせてきたので期待が大きい」と話した。

 

二人が最も好きな場面は、クルミ割り人形が王子に変身して、大人になったクララが雪の積もる森の中で踊る「スノーパ・ド・ドゥ」。 シム・ヒョンヒは「幼い頃を思い出させるような淡い場面」と言う。 「5分間のスノーパ・ド・ドゥを先輩たちは余裕で楽に終えるのに、自分たちは動作に気を遣うのにあたふたし息が切れるのを見て「あぁ、私たちが越えなければならない山は大きい山だな」と思いました。」(キム・テソク)

 

シム・ヒョンヒはいつかバレエ「ロミオとジュリエット」の主役で、キム・テソクは「ジゼル」のアルブレヒトで舞台に立つ日を夢見る。二人は「与えられた役柄を楽しみ、その役柄の喜怒哀楽を観客にそっくり伝えることができるダンサーになりたい」と語った。

 

【dongA.com News】

http://news.donga.com/3/all/20131219/59649634/1