[スタートアップオフ!反則運転]"バレエも運転も安全距離が鉄則"

[スタートアップオフ!反則運転]”バレエも運転も安全距離が鉄則”

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ユニバーサル・バレエのプリンシパル オム・ジェヨン−ファン・ヘミン夫婦

 

「群舞でつい近づきすぎるとバタバタと崩れます…..道路でもお互いに譲り合ってください」

 

魔法をかけられ白鳥に変えられたオデット姫とジークフリート王子の愛の物語を描いたバレエ「白鳥の湖」。 この幻想的なバレエの中の王子がソウル市内でハンドルを握ったらどんな姿になるだろうか。 気品あるハンドリング、近づきすぎずゆったりとしていて、口元には他の車に道を譲る、譲歩の微笑?

 

助手席に乗ったオデット姫は手を振って否定した。

 

「どれだけ信号を守らずビュービューと疾走するかしれません…..隣でゆっくり走ってと小言もたくさん言いました。 さいわい結婚してからは変わりました。」

 

14日ソウル ユニバーサル・アート・センターでジークフリート王子とオデット姫に会った。12日幕を閉じたばかりのバレエ「白鳥の湖」の男女主人公オム・ジェヨンさん(34歳 ユニバーサル・バレエ/プリンシパル)とファン・ヘミンさん(35歳 同上)。この二人は昨年8月に結婚した国内初の「プリンシパル夫婦」だ。

 

ファン・ヘミンさんは開口一番に「バレエも運転も安全距離を守らなければ事故が起きるという点で全く同じだ」と話した。 数人が列をなして舞台に登場する群舞の動きでは、音楽に合わせて踊る時前の人と「安全距離」を維持しなければならない。 特に軽やかに跳ねて登場する場合には注意が必要だ。 練習の時などもなにげなく前の人に近づきすぎて、ややもするとドミノのようにバタバタと倒れたりもする。ファン・ヘミンさんは「前の車に追いつこうと安全距離を無視して追突事故が起こる場面と全く同じだ」と話した。

 

夫オム・ジェヨンさんは運転免許を米国で初めて取得した。 2001年米国、ワシントンのキーロフ・バレエ・アカデミーに通っている頃のことだ。 この時、米国交通警察の「潜行取締り」を経験した。 ワシントンからニューヨークにつながる高速道路を勢いよく走っていたオム・ジェヨンさんは突然サイドミラーにパトカーの警光灯が灯り追いかけてくる姿が見え、道端に車を止めた。 スピード違反だった。 当時約100ドルを罰金で支払った。

 

オム・ジェヨンさんは「通り過ぎた道にパトカーは見えなかったのにどこからか突然現れた」と言いながら、「韓国のように取締り予告表示もなかった」と舌を巻いた。 韓国では「抜き打ち取締り」と大騒ぎするところだが、スピード違反など反則運転を厳格に取り締まるための、米国では一般化されたやり方だと言われた。

 

オム・ジェヨンさんは、「ワシントンでは運転手が小さいことでも譲歩すれば互いに窓からいちいち手を振って笑うのに、韓国にきた後そのような姿を一度も見られなかった」と残念がった。 ファン・ヘミンさんは「バレエも男性ダンサーや女性ダンサーが自分だけ飛ぼうとしていては、相手の方に迷惑をかけて作品を壊すことになる」として「運転をする時も他の運転手と互いに調和を作り出してこそ美しい道路が作られる」と話した。

 

<dongA.com>

http://news.donga.com/3/all/20130326/53969260/1